「#検察庁法改正案に抗議します」がめちゃくちゃ話題
Twitterで話題の #検察庁法改正案に抗議します というハッシュタグをご存じでしょうか。
「日本のトレンド」になっていて、5月10日10:06時点で200万件以上のツイート数。
この数は単純な累計ではないと聞いたことがありますが、詳しくは公表されていないようです。
まぁとにかく、ものすごい数です。
どのくらいすごいかと言うと、2013年に『天空の城ラピュタ』が金曜ロードショーで放送された時の「バルス」が約430万件だったそうなので、もうすぐその半分になるくらいですかね(バルス強すぎる)。
最初の投稿を探してみたところ、5月8日19:40のこれっぽいです↓
👯♂️1人でTwitterデモ👯♂️#検察庁法改正案に抗議します
— 笛美 @4/5からコロナ疑惑で自宅療養中 (@fuemiad) May 8, 2020
右も左も関係ありません。犯罪が正しく裁かれない国で生きていきたくありません。この法律が通ったら「正義は勝つ」なんてセリフは過去のものになり、刑事ドラマも法廷ドラマも成立しません。絶対に通さないでください。
ヤフーリアルタイム検索を見てみると、9日の午後から急激に伸び始めていたことがわかりました。
いったいこれは、何なのでしょうか。
実はこの話、続編なのです
「めちゃくちゃバズってるのはわかるけど、なんでそんなに??」という人も少なくないと思います。
それもそのはず。
今話題になっている「検察庁法改正案」は、すこし前に話題になっていた話の続編なのです。
だから、まずは「前回のあらすじ」を知らないと、難しい!
おもしろい話で、めちゃくちゃ大切な話でもあるので、「黒川検事長の定年延長問題」ぜひ検索してみてください。
私が書いた「前回のあらすじ」でよければ、こちらの記事をどうぞ↓
オジサンの定年延長が話題です。
硬めの文章を読むのが苦じゃない方には、こちらがオススメです↓
今回は何が起こってるの?
安倍首相が「国家公務員法の規定が適用されると解釈することとした」と言って、(野党は猛烈に批判してるけど)一応決着がついた黒川検事長の定年延長問題。
今は、検察庁法を改正しようという話になっています。
改正案の主な変更点は2つ。
・検察官の定年を65歳に引き上げる
・内閣の判断で検察幹部の「役職定年」を延長できるようにする
というものです。
「これが通れば日本は民主主義ではなくなる」とまで言われていますが、その理由は、「前回のあらすじ」をご存じの方なら理解できるはず。
内閣が人事権を握るとなると、検察官は時の政権にゴマすりしないと昇進できなくなっちゃうかもしれません。
疑わしい人を裁判にかけるかどうかを決められるのが検察。
その検察が政権に忖度するということは、「政権を握った人はやりたい放題」になるということです。
政権さえ握れば、ズルをしてお金をもらったり、お友達のために法律を変えたり、誰かを自殺に追いやったりしても、裁判にかけられなくて済むのです。
そして、ズルをしてお金をもらっても大丈夫となれば、その人たちは選挙でとても有利になり、ずーっと政権を握り続けられるかもしれません。
そんなことが可能になったら、その国はもう民主主義国家じゃない……。
#検察庁法改正案に抗議します と呟いている人たちの多くが、そうした心配をしているのだと思います。
みなさんはどう思いますか?
おまけ
ちなみに、もちろん野党は猛反発して、8日に行われた検察庁法改正案の委員会審議も欠席していました。
弁護士1500人が反対しているというニュースもあります。
署名活動も行われていて、ネットだけで既に18万人以上が賛同しています。
itoi
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