立場によって見える景色

週5日、フルタイムで働く生活になって2ヶ月半が経とうとしています。

家に帰って、ご飯を食べて、洗濯して、YouTube見て、洗い物して、お風呂に入って、ちょっと本を読んで……そしたらもう寝る時間。

「なるほど、会社員ってこういう生活を送っているのか」
「一人暮らしの生活ってこんな感じなのか」
と、自分自身が生活する中で感じるひとつひとつを味わっています。

学生時代やフリーター時代とは、同じものでも違って見えるのです。

学生時代の私にとってのスーパー、カラオケ、郵便局etc…
今の私にとってのスーパー、カラオケ、郵便局etc…

スーパーはなんだか居心地のいい場所になりました。
カラオケは、前よりずっと貴重な時間に感じます。
郵便局はいつも閉まっている、不親切な場所になりました。

自分の暮らしが変わると、お店やサービスが語りかけてくることが変わる───。

当たり前なことなのかもしれませんが、いちいち驚いています。

学生時代に近所のスーパーが閉店しても大して気に留めなかったでしょうが、今、近所のスーパーが閉店したら一大事です。
暮らしが変わると、こんなにものの見え方や、そのものとの関係性が変わるなんてびっくり。

事業をつくるなかでとても重要な「顧客インサイト」ですが、こんなところでも、それを探る難しさを感じます。

自分とは全然違う暮らしをしている人の、心の奥深くをわかろうとするのが、どれだけ大変か。

「相手の立場に立って考える」なんて言うけれど、それがどれだけ難しいか。

自分のことさえわからないのに、です。

「誰かをわかろうとすること」の凄まじさに圧倒されています。

 

おまけ

この話はいろいろなところで言っているので、「またその話か」と思われる方もいるかもしれないのですが、最後に私が常々思っていることを。

私は、人にはそれぞれに「その人なりの合理性」があり、そう感じ、そう思い、そう行動する「背景」があると思っています。
そして、その人にそうさせる社会があるはずだ、と。

社会、あるいはもっと小さい「何か」かも知れません。

例えヘイトを叫ぶ人でも、フェイクを流す人でも、どんな人でも。
そこには、その人たちなりの合理性や背景があり、そうさせる何かがあるのです。

その「何か」を探すこと、そして変えていくこと。
それが私がしたいことなのではないかと思っています。

みなさんと一緒に考えていきたいです。

 

itoi

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