「プライド」とは?
東京レインボープライドをご存知でしょうか。
「プライド(Pride)」は、英語で「誇り・矜持」という意味ですが、それだけではありません。
セクシュアル・マイノリティのパレードを指す言葉としても、広く国際的に認知されています。
そして東京レインボープライド(略称TRP)は、日本全国のLGBT当事者とアライがつくりあげるイベント。
今年はオンラインで、4月24,25日に開催されます。
変わってほしいルールがある
TRP2021のテーマは、「声をあげる。世界を変える。」です。
公式ホームページに、こんな文章がありました。
性を、人種を、思想を超えて、
すべての人が平等に、
そして幸せに暮らすためには
変わってほしいルールがある。
TRP2021のテーマより
私はこのテーマにとても共感しています。
自分が社会問題に関心を持もつようになったきっかけが、学校のルールである「校則」だったからです。
特別扱いをされたいんじゃない。
平等に扱ってほしい。
そのために、変わってほしいルールがある。
ルールは時に、思いやりや助け合いではどうにもできない「壁」として、私たちの前に立ち塞がります。
私に立ち塞がった壁は、「髪の毛の色」でした。
私もルールに阻まれた一人だから、TRP2021のテーマにとても共感しています。
アライでありたい
お恥ずかしながら、TRPというものがあることを、私は今年初めて知りました。
私にTRPのことを教えてくれたのは、APOconnectsという団体。
「誰もが皆、誰かの理解者・支援者になれる社会」をつくることをミッションとし、この考え方を広める活動を行なっている人たちです。
セクシャル・マイノリティだけでなく、あらゆるマイノリティに対して互いにAllyになれる社会。
支援が循環する社会。
そんな社会の構成員になりたい私は、TRP2021に向けて、絶賛勉強中です。
APO connectsさんについてはこちら。
TRP広報誌「BEYOND」が欲しい人はこちら。
学んだこと:同性婚と「婚姻の平等」
BEYONDを読んで学んだことを、少しだけアウトプットします。
2019年5月、台湾で同性婚が認められるようになりました。
(アジア初の法制化)(これは知ってた)
台湾では「同性婚」という表現はせず、「婚姻の平等化」と言われているそうです。
同じようで、とても重要な違いだと感じます。
特別扱いの「同性婚」創設を求めたいのではない。
ただ、平等にしたいだけ。
日本では同性婚というワードが一般化していますが、法制化にあたっては「婚姻の平等化」の考え方を根底に置いてほしいなと思います。
東京レインボープライドへの批判
ここまでTRPに全乗っかりのスタンスで書き進めてきましたが、批判も紹介しておきたいと思います(手のひら返し)。
一つは、運営側がお金を集めすぎているのではないか、という批判です。
TRPの協賛プランは50万円~800万円。
オンラインブース出展料やバナー枠なども高額で、カツカツながらなんとかやりくりしている当事者団体などには払えない額になっている、との指摘もあります。
もう一つは、当事者のエンパワーメントになっていないのではないか、という批判です。
今年のメイン企画の一つであるトークライブの登壇者はこんな感じ。
この中に、オープンリーな当事者がいったい何人いるのか?
バランスがおかしいのではないか?
有名人ばっかりではなく、地道に頑張っている当事者を呼ぶべきでは?
という批判です。
最後に、これは私個人からの批判。
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これ↑、「全員がマイノリティ」は違くない?
マイノリティは、数が少ないだけじゃなくて、弱い立場に立たされている人たちのことだと思っています。
弱い立場に立たされるというのは、権利を侵害されたり、居ないものとされたり、不当な扱いや偏見を向けられるということです(私の定義です)。
そして、その人たちを弱い立場に追いやる「つくられた社会」があります。
ただし、誰しもがマイノリティになる可能性があることは確かです。
(時代や、場所や、条件が違えば、明日にでもあなたの立場は弱くなる)
というわけで、TRP2021を手放しで称賛はできないのですが、基本的にはノリノリです(手のひら返し)(本日2回目)。
TRP2021は良い機会なので、前向きに楽しく学んでいけたらと思います。
ちなみに、TRP広報誌の「BEYOND」は内容が濃いのに読みやすくてすごく良かったです。無料だし!
(2020年と2021年のものがないのが残念すぎる!)
みなさんも、学んだことがあったらぜひシェアしてください。
楽しみましょう~!
itoi
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