東京レインボープライド2021に寄せて

「プライド」とは?

東京レインボープライドをご存知でしょうか。

東京レインボープライド2024
変わるまで、あきらめない。

「プライド(Pride)」は、英語で「誇り・矜持」という意味ですが、それだけではありません。

セクシュアル・マイノリティのパレードを指す言葉としても、広く国際的に認知されています。

そして東京レインボープライド(略称TRP)は、日本全国のLGBT当事者とアライがつくりあげるイベント。

今年はオンラインで、4月24,25日に開催されます。

アライ(Ally)は、同盟者、味方という意味。LGBTQ+の文脈では、当事者たちに共感し、寄り添いたいと考え、支援する人のこと。

変わってほしいルールがある

TRP2021のテーマは、「声をあげる。世界を変える。」です。

公式ホームページに、こんな文章がありました。

性を、人種を、思想を超えて、

すべての人が平等に、

そして幸せに暮らすためには

変わってほしいルールがある。

TRP2021のテーマより

私はこのテーマにとても共感しています。

自分が社会問題に関心を持もつようになったきっかけが、学校のルールである「校則」だったからです。

12人に1人は地毛が茶色 学校で「浮いた子」だった21歳が校則を減らしたいと思った理由(石井志昂) - エキスパート - Yahoo!ニュース
 「茶髪禁止」は、多くの学校で決められている校則です。ところが「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」(※1)の調査によれば「地毛が茶色」という人は8%程度いるそうです。割合にすれば12人に1人。今回

特別扱いをされたいんじゃない。
平等に扱ってほしい。
そのために、変わってほしいルールがある。

ルールは時に、思いやりや助け合いではどうにもできない「壁」として、私たちの前に立ち塞がります。

私に立ち塞がった壁は、「髪の毛の色」でした。

私もルールに阻まれた一人だから、TRP2021のテーマにとても共感しています。

アライでありたい

お恥ずかしながら、TRPというものがあることを、私は今年初めて知りました。

私にTRPのことを教えてくれたのは、APOconnectsという団体。

「誰もが皆、誰かの理解者・支援者になれる社会」をつくることをミッションとし、この考え方を広める活動を行なっている人たちです。

セクシャル・マイノリティだけでなく、あらゆるマイノリティに対して互いにAllyになれる社会。
支援が循環する社会。

そんな社会の構成員になりたい私は、TRP2021に向けて、絶賛勉強中です。

TRP広報誌「BEYOND」を過去3年分取り寄せ(なんと無料)


APO connectsさんについてはこちら。

誰もが皆誰かの理解者・支援者である社会の実現のために、APOの考え方を広めたい!
この社会には、社会的弱者と呼ばれる支援や理解を必要とする方々が沢山います。しかし、その方々は本当に弱者なのでしょうか?ある場面では理解や支援の必要をしていたとしても別の場面では誰かを理解・支援できる。誰もが皆、誰かの理解者・支援者である社会の実現を目指しプロジェクトに取り組みます。

TRP広報誌「BEYOND」が欲しい人はこちら。

TRP機関誌、パンフレット
【TOKYO RAINBOW PRIDE】東京レインボープライド公式オンラインストアです!

学んだこと:同性婚と「婚姻の平等」

BEYONDを読んで学んだことを、少しだけアウトプットします。

2019年5月、台湾で同性婚が認められるようになりました。
(アジア初の法制化)(これは知ってた)

台湾では「同性婚」という表現はせず、「婚姻の平等化」と言われているそうです。

同じようで、とても重要な違いだと感じます。

特別扱いの「同性婚」創設を求めたいのではない。
ただ、平等にしたいだけ。

日本では同性婚というワードが一般化していますが、法制化にあたっては「婚姻の平等化」の考え方を根底に置いてほしいなと思います。

東京レインボープライドへの批判

ここまでTRPに全乗っかりのスタンスで書き進めてきましたが、批判も紹介しておきたいと思います(手のひら返し)。

一つは、運営側がお金を集めすぎているのではないか、という批判です。

TRPの協賛プランは50万円~800万円。

オンラインブース出展料やバナー枠なども高額で、カツカツながらなんとかやりくりしている当事者団体などには払えない額になっている、との指摘もあります。

もう一つは、当事者のエンパワーメントになっていないのではないか、という批判です。

今年のメイン企画の一つであるトークライブの登壇者はこんな感じ。

TRP公式Twitterツイートより

この中に、オープンリーな当事者がいったい何人いるのか?
バランスがおかしいのではないか?
有名人ばっかりではなく、地道に頑張っている当事者を呼ぶべきでは?
という批判です。

最後に、これは私個人からの批判。

 
 
 
 
 
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これ↑、「全員がマイノリティ」は違くない?

マイノリティは、数が少ないだけじゃなくて、弱い立場に立たされている人たちのことだと思っています。

弱い立場に立たされるというのは、権利を侵害されたり、居ないものとされたり、不当な扱いや偏見を向けられるということです(私の定義です)。
そして、その人たちを弱い立場に追いやる「つくられた社会」があります。

ただし、誰しもがマイノリティになる可能性があることは確かです。
(時代や、場所や、条件が違えば、明日にでもあなたの立場は弱くなる)

というわけで、TRP2021を手放しで称賛はできないのですが、基本的にはノリノリです(手のひら返し)(本日2回目)。

TRP2021は良い機会なので、前向きに楽しく学んでいけたらと思います。

ちなみに、TRP広報誌の「BEYOND」は内容が濃いのに読みやすくてすごく良かったです。無料だし!
(2020年と2021年のものがないのが残念すぎる!)

みなさんも、学んだことがあったらぜひシェアしてください。

楽しみましょう~!

itoi

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