11月22~24日の3日間、京都に行っていました。
この3日間、大切にしたいと思ったことがたくさんあったので、備忘録としてブログに書いてみようと思います。
すこし長くなりますが、お付き合いください。
旅の目的
京都に行くことが決まったのは、10月中旬。
内定先の会社の同期たちと、オンラインの読書会をしていた時でした。
「毎週オンラインで読書会やってるけど、実際に会いたくない?」という話があり、通称「オフラインなかよし会」が企画されました(バカ丸出しのネーミング)。
「会う」という、ただそれだけのことが目的の旅です。
コロナ禍、オンラインでの出会いが増えたことで、「実際に会う」ことの価値が再認識され、それだけが目的になり得ることが明らかになりました(私の中で)。
「会う」ことのパワー、「いっしょにいる」ということのパワーを信じて。
そんな気持ちで、11月21日の夜、京都行きの夜行バスに乗り込みました。
もうひとつの「会いたい」
同期と会う前に、私にはもうひとつ楽しみなことがありました。
それは、京都に住む祖父母に会うこと。
予約していた夜行バスが早朝5:00に京都駅に着くバスだったので(早すぎ)チェックインまでの10時間ほどで、祖父母に会いに行くことにしていました。
朝の6:00ごろ、祖父母の家へ着き、お風呂に入り、朝食を食べ、祖父母と話し、うたた寝して起きたら今度はお昼ごはんが出てきて、またそれを食べ、祖父母と話し、宿まで車で送ってもらう……という至れり尽くせりの孫特権。
祖父母とはもう2年以上も会っていませんでしたが、変わらず元気そうで、とても嬉しかったです。
私が就職もせずフリーターでいることを心配し、怪訝そうにもしていた祖父母は、就職が決まったことを喜んでくれていました。
80歳の祖父に、就職先で私がやろうとしているソーシャルビジネスの話をすると
「理想があるのはいいが、実際にやるのは大変だ」
「自分の考えが絶対に正しいと思ってはいけない」
「努力をしなさい」
という厳しくも優しいアドバイスをもらいました。
おじいちゃんにも認めてもらえるような仕事をするぞ、と決意を新たにすることができたので、本当によかったです。
おばあちゃんからは「みんなでどうぞ」と、畑で採れた野菜と、エコバッグにいっぱいのお菓子を持たせてもらいました。
はじめて会う、同期たち
同期たちと会った時は、散々オンラインで話した相手だと言うのに、どこかむずがゆい感覚で、ソワソワしてしまいました。
「まだ目を見て話せない」
「とりあえずUNOやる?」
「手持ち無沙汰になって今じゃなくてもいいタスクをやってるだろ!」
「いったん大富豪やる?」
なんて言って笑いながら、会えたことを喜び合う時間が愛おしかったです。
オンラインでは目的のある会話しかしてこなかったため、生産性のない、たわいない会話にドギマギしましたが、気づけば「大家族」のような安心感に包まれていました。
さみしくない修学旅行
京都という場所だったからか、人数が多かったからか、今回の旅はさながら修学旅行。
もみじ狩りのシーズンで、祝日ということもあり、混み混みの京都。
先斗町(ぽんとちょう)で昼食を食べ、八坂神社、知恩院、二年坂、清水寺をまわりました。
修学旅行や卒業旅行など、みんなで行く旅行は、だいたい「お別れ」の少し前にやってくるイベントです。
「いままでありがとう」という気持ちで、最後の思い出づくりをするのがよくあるパターン。
しかし今回は、来年度から毎日顔をつきあわせるメンバーとの旅行です。
まったく寂しくない。
驚くほど寂しくない。
嬉しいのみ。
わくわくするばかり。
新鮮で、嬉しくて楽しくて、愛の深まる旅行でした。
ちいさな社会主義?
目的地を決める際、私たちにはひとつ問題がありました。
同期たちの居住地がバラバラだったため、目的地によってそれぞれの交通費が変わってしまい、不公平が生まれるので目的地を決めるのが難しい、という問題です。
京都にすれば、関西住みの人が安くなり
東京にすれば、関東住みの人が安くなる
沖縄や九州から来る人はどっちみち高い。
そこで今回、旅費に関して、はじめての試みをしました。
「全員の交通費を合計して人数で割る」という試みです。
これによって「どこに行くとしても全員同じ負担額」という前提で、目的地を決めることにしました。
結局、交通費・宿泊費・食費をすべて合計して、1人当たり約16,000円に。
安くてびっくり。
柔軟でやさしくて愛のある同期が大好きです。
来年から、一緒にお仕事をすれば、きっとイライラすることやモヤモヤすることも起こると思います。
(唐突にまとめに入る)
それでも
今回の旅行のUNOが、大富豪が、清水寺での思い出があれば、腹を割ってぶつかり合いながらも、共に進むことができるだろうという、そんな安心感を得られた意味深い旅でした。
そんなわけで、明日もがんばろうと思います。
itoi
おまけ:たのしそうな私たち
コメント