梅雨も明けないのに、8月になりましたね。
昨日、都知事の小池さんが記者会見で「今年は残念ながら例年とは違う夏になる」と言っているのを見て、「ああ、コロナは私たちの夏まで奪っていくのか……」と思って悲しくなりました。
今年の夏はあまり実感のないまま終わってしまいそうです。
そういえば、今年は満開の桜を見ることもできませんでした。
夏は暑いし、でも室内はエアコンで寒すぎてお腹壊すし、紫外線も強いので全然好きではありません。
でも、夏の出来事って、後から思い出したらなぜかめちゃくちゃキラキラしてる気がするんです。
夏補正というか、喉元過ぎれば「暑さ」忘れる、的なことなのか、わからないですけど。
それで、今年は今までの「夏の思い出」を振り返ることで、少しでも穴埋めをしようということに決めました。
時間がある人は、私と一緒に夏の思い出を振り返ってみてください。
いとこのMちゃん
幼い頃の夏の思い出と言えば「おばあちゃんの家」です。
おばあちゃんの家での私の遊び相手は、一つ年上のいとこ、Mちゃんでした。
おばあちゃんの家には、私用のイスとMちゃん用のイスがそれぞれあって、私用の子ども包丁とMちゃん用の子ども包丁がそれぞれありました。
私は布団もたたまないズボラな人間なのですが、Mちゃんは私より早く起きて、布団をキレイにたたみます。
私は朝ご飯の時間も終わって、おばあちゃんが洗濯物を干し始める頃にようやく起きるのですが、Mちゃんはすっかり可愛い洋服に着替えておばあちゃんの洗濯を手伝っていたりします。
自分だけ手伝っていないという罪悪感と、洗濯が終わっているのに自分は今からパジャマを脱いで洗濯カゴに入れるのか……という罪悪感のダブルパンチを受けながら布団から出ると、隣にはMちゃんがキレイにたたんだ布団があるわけです。
そうなると、さすがに布団くらいたたむか……という気になって、私も布団をたたみます。
そして、たたみ終わった後に「Mちゃんのたたみ方の方がキレイだなぁ」とちょっとした劣等感を感じるのです。
でも、Mちゃんのことは本当に大好きで、毎年会うのが楽しみでした。
もう何年も会ってないけど、元気だといいなぁ。
クソ暑い体育館
小学校高学年の頃は、吹奏楽団に所属していたので、夏休みはほぼ毎日練習でした。
私の小学校はそこそこの強豪校で、一番大きいコンクール(東日本大会)で金賞を取ったりするような楽団でした。
それで、鬼みたいな先生(※めっちゃいい人です)が指導に来ていて、何か指摘される度に私は心の中で「あのオヤジ…!」(※めっちゃいい人です)と思っていました。
コンクールが近づくとクソ暑い体育館で一日中練習する日が続きます。
私はパーカッション担当だったのですが、パーカッションだけ基礎練が体育館の外という扱いを受けていて、校庭で練習している野球チームの横みたいなところでメトロノームと見つめ合っていました。
たまに近くの汚い池のタニシを葉っぱでつんつんしたりしてサボっていました。
体育館の全体練では、クラリネットの人が先生につかまって永遠に同じ所をやらされているのを直立不動で見ているだけ、みたいな時間が永遠に続いたりしました。
「他の人がつかまってる時も自分事だと思ってきちんと聞いておけ」というお達しがあったので、座ったりすることもなかなかできず、座る妄想をして過ごしました。
練習が厳しかった分、コンクールで賞を取った時はみんなで大喜びしました。
ライバル校は金賞を取っても「まぁ当然ですけどね」みたいな雰囲気を出していて(※完全な偏見です)、もっと喜べやい、と思っていました。
夏休みの宿題
夏休みの自由研究は毎年悩みのタネでした。
小学生の頃は何をやっても良かったので、親戚がやっている製麺所を見学して密着レポート!みたいなのを作ったり、ワンピースを縫ったりしました。
めんどくさいけど、「何をやってもいいよ」というのはワクワクする部分もあります。
しかし、中学生になって自由研究が理科の課題として出されるようになってからは、大変でした。
先生は「空は何で青いんだろうとか、そういう日常の疑問からやればいいんだぞ」とか言っていましたが、「理科」っぽいことは、ネット検索で何でも答えがわかってしまうので、なかなか自由研究のテーマが見つけられませんでした。
結局、家にある野菜を塩漬けにして水分量を比較したり、乾電池の電気でパンを焼こうとしたけど失敗しましたというレポートを書いたりしました。
自分自身で気に入らなさすぎて、返却されてすぐに捨てたので、写真もありません。
ビバ・高校生
高校生の夏ほど楽しい時期があるでしょうか(いや、ない)(反語)(強調の意)。
軽音学部でライブをやったり、友達と旅行に出かけたり、とにかく楽しいことばかりの日々でした。
スケジュールは楽しいことばっかりで埋まって、バイトに全然入らないので夏休み明けは毎回のごとく金欠でした。
今年の高校生は、本当に本当に気の毒だなと思います。
夏休みのない高校生活なんて、あんこの入ってないたい焼きみたいなものです。
まぁ私はあんこ苦手なのでカスタードクリーム派なんですけどね。
去年の夏は
去年の夏は、大学生なので宿題もなく、好きなことだけをやって過ごしていました。
アルバイトも、好きなことだったから楽しかった。
ちょっとだけ大変だったのは、映像制作の授業でクッッソ暑い日に一日中ロケをした時。これがその時の写真です。
こういうのも今年はできないんだろうなぁと思うと、今年の大学生も(自分含め)気の毒です。
長野県の北の端っこ「小谷村」にある、雨飾高原キャンプ場でのインターンも忘れられません。
雨飾山の登山者用のベースキャンプとしても使われている、大自然の中のキャンプ場です。
スタッフとして接客や掃除をしたり、インターン生として宣伝記事やInstagramを更新したり、あっという間の2週間でした。
お風呂上がりに満点の星空を見たときの感動は、言葉では言い表せないものがありました。
今年も夏はやってくる
今年の夏は、やっぱり実感のないまま終わりそうな予感がしています。
でも、オンラインでも楽しめることはたくさんあるし、卑屈になる必要はないと思っています。
感染者数、感染者数、感染者数。
不安になることの多い毎日ですが、今年も夏はやってくるし、来年も再来年も夏はやってきます(そして地球は回り続けている)。
悲しかったり、寂しかったりな今年の夏。
物足りない部分は、思い出でうめて、でも、楽しむことを諦めないでいたいと思います。
どれだけ工夫してエンジョイできるか。
私とみなさんとで、勝負しましょう。
それでは。
itoi