おジャ魔女どれみ ドッカ~ン! 51話

おジャ魔女シリーズが大好きです。

「も~と!」と「ドッカ~ン!」はおそらく幼少時代にリアルタイムで見ていました。

それ以前のシリーズは、母がTSUTAYAで借りてきてくれて、それを何度も何度も。

その時はまだDVDじゃなくてビデオテープだった気がします。

保育園のお散歩の時間は、ずっと魔女見習いになる妄想をして歩いていました。

「ナ・イ・ショ」のDVD1巻を誕生日に買ってもらった時はとても嬉しかったですし、今でも大事な1枚です。

ちなみにライトノベルの「16」シリーズも全巻揃えました。

心が疲れちゃったときは、メモリアルアルバム完全版をパラパラめくりながら、童心にかえります。

つまり何が言いたいのかと言うと、「おジャ魔女が好きだった!」のではなく、現在進行形で大好きなのです。

そんじょそこらの女児向けアニメとも、魔法少女アニメとも、一線を画した作品であるということには、もはや言及するまでもないでしょう。

どんなアニメにも「最終回」があるわけですが、ドッカ~ン!の最終回は、おジャ魔女シリーズ全体としての最終回でもあると私は思っています(その後「ナ・イ・ショ」が作成されましたが、OVAであり、時間も遡っているので)。

とにかく、ドッカ~ン!の51話は本当に素晴らしい最終回でした。

一緒に見た母も号泣していましたし、私は今でも、何度見ても、泣いてしまいます。

(おジャ魔女シリーズを全部見てからでないと、感動要素が半減してしまうので、最終回だけ見るのはオススメしません!)

どれみ、はづき、あいこ、おんぷ、ももこ、ハナ

この6人の主要キャラは、小学校卒業と同時にみんなバラバラになる進路が決まっていました。

卒業式の日、どれみちゃんは皆と離ればなれになるのが嫌で、卒業式に行かずMAHO堂に立てこもってしまうんですね。

子供みたいやな…と思うのですが、私の声を代弁するかのごとくララが言った

「なに子供みたいなこと言ってんのよ!」

に対し、

「あたしはまだ子供だよ!」

と叫ぶどれみちゃん。

そうだよなぁ、まだ小学6年生の女の子なんだもんなぁ…と、ハッとします。

声がちょっと掠れるところとか、千葉千恵巳さんの演技もピカイチです。

どれみちゃんは「勉強もできないし、ドジだし、良いところなんか何もない!」(自称)なのですが、どれみちゃんがどれほど皆に慕われてるか、どれみちゃんがしてきたことがいかにすごかったのか、ということが最終回ではちゃんと描かれています。

いつも皆に元気をあげるどれみちゃんが、皆から元気をもらう展開なわけですね~。

今までのおジャ魔女シリーズで描かれてきた、様々なエピソードを想起させる演出で、「これでどれみちゃんたちとはお別れなんだ、今まで本当に色々な素敵なシーンがあったなぁ」と、こちらは「どれみ」を卒業する切なさにも襲われます。

重めでリアルなテーマも作中では数多く描かれていただけに、集まった同級生からは深みのある言葉ばかり飛び出します。

特に、あいこ、おんぷ、ももこ、はづきの言葉はすごい。

「どれみちゃんほど、心の痛みを分かってくれる子は、おらへんよ」

「友達なんかいらないって心に囲いを作った。でも、どれみちゃんだけはその囲いを破って、飛び込んで来てくれたよね」

「どれみちゃんが友達になってくれなかったら、日本語だって上手くならなかったし、この国のことだって嫌いになってたかもしれない」

「どれみちゃんが卒業式出ないなら私も出ない!私もここにいる!」

これねぇ…もうねぇ…。

こんな感動シーンがいっぱいの最終回なのに、ギャグ要素がちゃんと入っているところも、さすがです。

両親がステーキ焼くところとか、どれみちゃんの絵とか。

泣いたり笑ったり、こっちは大忙しです。

魔法関連は50話(こっちもめっちゃ感動します)で決着がついてて、51話では出てきません。

というか、51話ではどれみちゃんたちは魔女見習いでも魔法使いでもないし、もはや「おジャ魔女どれみ」ではないわけです。

「魔法」がおジャ魔女シリーズの売りポイントなのでしょうが、それがなくても、最高の最終回にできる…。

つまり、シリーズを通して、いかに人間界での日常のストーリーが濃く描かれてきたか、ということだと思います。

卒業式のシーンで流れる「わたしのつばさ」も、感動的です。

というか、おジャ魔女シリーズのエンディング曲って、どれもぬくもりを感じる良い曲ばっかりなんですよ。

プロデューサーの関さんは、インタビューで「手作りの温かいスープを届けるみたいな作品にしたかったんですよ」と語ってらっしゃいますが、まさにそれ。

友達と楽しく遊んで、「バイバイ!また明日ね!」した後に、お母さんのところへ走っていって、抱きしめてもらう…みたいな。

毎回がそんな感じでした。

ハナちゃんが赤ちゃんに戻るシーンは、「わかってはいたけど、つらい」という感情になりました。

ハナちゃんはいるべき世界に戻るんだなぁ

あんなに小さい子がママたちと分かれなきゃいけないのか…

きっと良い女王様になるだろうな

忘れないで、元気でね

切なくも頼もしい「ありがとう」でした。

そして「「行こう!」」

元気よくかかる「おジャ魔女カーニバル!!」でみんな未来へと飛び立って行きます。

「おジャ魔女どれみ」第1話で「魔法が使えたら、好きな男の子に告白する勇気がほしい」と言っていたどれみちゃん。

最後は、魔法がなくても告白できました。

“魔法がなくてもきっとできる!”という、視聴者に向けたメッセージなのだと思います。

「おジャ魔女カーニバル!!」の歌詞に、「でもねもしかして本当に、できちゃうかも知れないよ」という部分があります。

ここからも感じ取れるように、子供たちに向けて「なんだって、きっとできる!」というメッセージを送り続けた作品だったのかな、と思います。

幼少時代にこういう作品に出会えたこと、そして大人になってもずっと好きで居続けられる……。

ありがたいことです。

素敵な作品との出会いに感謝したいと思います。

itoi

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